モバイルバッテリーで充電できない原因と対処法。本体・ケーブル・スマホの確認ポイント|コラム

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「モバイルバッテリーでスマホが充電できない…」とトラブルに直面し、今まさに困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。本体の劣化やケーブルの不良、端子のホコリ詰まりなど、原因はさまざまです。

本記事では、モバイルバッテリーで充電できない原因を特定するためのチェックポイントと、すぐに試せる具体的な対処法をわかりやすく解説します。旅行先や外出中でも慌てず対応できるよう、ぜひ一度確認しておきましょう。

 

モバイルバッテリーで充電できないときの原因と対処法

 

モバイルバッテリーでスマートフォンなどが充電できない場合、原因はバッテリー本体やケーブル、スマホ側の不具合など多岐にわたります。正しく対処するためには、一つひとつの原因を冷静に切り分けて確認することが重要です。

多くのケースでは、基本的な操作ミスやバッテリーの劣化といった単純な理由が見つかります。
主な原因は以下の4つに分類されます。

  • モバイルバッテリー本体の不具合
  • ケーブル・アダプタの断線や規格不一致
  • USBポートの汚れや破損
  • スマートフォン本体の故障

焦らず順番にチェックしていくことでモバイルバッテリーの不具合を解決できます。

モバイルバッテリー本体に原因がある場合

モバイルバッテリーで充電できない原因として最初に確認すべきは、モバイルバッテリー本体の状態です。バッテリーの残量不足や劣化、電源操作のミス、温度の問題など、本体側には見落とされがちなポイントが複数あります。

本体に関する主なチェックポイントは以下の通りです。

原因対策方法
残量が不足している本体をフル充電してから再度使用してみる
バッテリーが寿命を迎えている購入時期や使用頻度を振り返り、2年以上経過していれば買い替えを検討する
電源ボタンを押し忘れている電源ボタンを短押し・長押しなど、機種ごとの仕様に沿って操作する
高温・低温状態にある一度電源を切り、常温の室内で冷却または温めてから再度使用する
出力ポートで充電していない「Input」と記載されたポートではなく、「Output」ポートに接続しなおす

ここからは、残量チェックと、寿命の可能性について詳しく解説します。

残量が不足していないか|フル充電を試す

モバイルバッテリーで充電できない場合、まず確認すべきは本体のバッテリー残量です。単純な充電切れが原因であることは少なくありません。長期間使用していなかった場合や、LEDインジケーターの点灯が弱い場合は要注意です。

残量不足の見分け方と対処例は以下の通りです。

見分け方対処法
インジケーターが点灯しない/1個だけ点滅残量不足のサイン
数時間ACアダプタでフル充電インジケーターが回復すればOK
充電後も反応なし本体不良の可能性あり

安定した出力のあるアダプタで数時間充電し、ランプの変化を確認してみてください。

寿命を迎えていないか|使用年数・使用頻度を振り返る

モバイルバッテリーが急に使えなくなった場合、製品の寿命を迎えている可能性があります。リチウムイオン電池は消耗品であり、使用回数や年数に応じて劣化が進行します。放電速度の異常や、本体の発熱・膨張は寿命のサインです。

寿命の判断ポイントは以下の通りです。

  • 300〜500回以上の充電・放電をしている
  • フル充電してもスマホ1台を充電できない
  • 本体が熱くなるor膨らんでいる 

明らかな劣化や異常が見られる場合は、安全のために早急に使用を中止し、新品への買い替えを検討しましょう。

電源ボタンを押し忘れていないか|長押しが必要な機種もある

充電が始まらない場合、モバイルバッテリー本体の電源ボタンの押し忘れが原因になっているケースがあります。多くの製品は自動で給電を開始しますが、一部のモデルでは手動操作が必要です。長押しによって給電が開始される機種では、操作ミスが起こりやすくなります。

給電されない場合は、ボタンを1回押す、さらに長押しも試すことで、簡単に解決します。

高温・低温状態ではないか|一度電源を切り常温で冷却or放置

モバイルバッテリーが高温または低温状態にあると、安全装置が働き、充電機能が停止することがあります。リチウムイオン電池の過熱・凍結を防ぐための保護機能です。炎天下の車内や冬の屋外では温度異常が起きやすくなります。

温度によるトラブルが発生しやすい環境は以下の通りです。

トラブルが発生しやすい環境陥りやすい状態
真夏の車中高温による過熱
冬のスキー場や冷えた屋外低温による停止
ながら充電中に熱がこもる両機器が加熱

バッテリーが熱い・冷たいと感じたらすぐにケーブルを抜き、室内で常温に戻るまで放置することで、再び使用できる場合があります。

出力ポートで充電していないか|「Input」と書かれたポートに接続

モバイルバッテリー本体を充電したいのにうまくいかない場合、差し込んでいるポートが「出力用」ではないか確認してください。多くのバッテリーには「入力(Input)」と「出力(Output)」の2種類のポートがあり、間違った側に接続しても充電はされません。

ポート表記用途主な形状
Input本体への充電専用Micro-USB/Type-C
Outputスマホ等への給電用USB-A/Type-C

バッテリー本体に充電する際は、Inputポートを確認し、正しい形状のケーブルを使用することがトラブル回避につながります。

ケーブル・アダプタに原因がある場合

モバイルバッテリーで充電できない原因が本体でない場合は、ケーブルやACアダプタの不具合が疑われます。ケーブル・アダプタは消耗品であり、見た目ではわからない劣化や故障が発生していることもあります。

充電不良の大半はケーブル関連に起因していることが多いため、このパーツからチェックするのが効果的です。

原因と対処法は以下の通りです。

原因対策方法
充電ケーブルが断線している別のケーブルで試す
ACアダプタの出力が不足している5V2A以上の高出力やPD対応のアダプタを使用する
USB端子の差し込みが甘い一度抜き差ししたり、角度を変えたりしてしっかり接続されているか確認する
Type-Cの規格が適合していない通信専用・低出力のケーブルを避け、PD対応の充電専用ケーブルを使用する

原因別にチェック方法と解決策を詳しく解説していきます。

充電ケーブルが断線していないか|別のケーブルで試す

モバイルバッテリーで充電できない原因の中でも多いのが、ケーブルの断線や接触不良です。ケーブルは日常的に曲げたり引っ張られたりするため、内部の導線が切れている可能性があります。

断線を疑うべき症状は以下の通りです。

  • 充電が一瞬で止まる
  • ケーブルを動かすと通電したり止まったりする
  • 他の機器でも同じケーブルで反応しない

見た目に異常がなくても、内部断線は十分起こり得ます。まずは交換して検証してみましょう。

ACアダプタの出力が不足していないか|5V2A以上・PD対応のものを使う

モバイルバッテリーを充電しても進まない場合、使用しているACアダプタの出力が不足している可能性があります。とくに大容量タイプ(10,000mAh以上)のバッテリーでは、5V1Aなどの低出力では時間がかかるだけでなく、充電が完了しないこともあります。

アダプタ出力の目安は以下の通りです。

出力表記W数(目安)推奨度
5V1A5W✕ 非推奨
5V2A10W○ 一般的
PD対応18W〜60W◎ 高速充電

Power Delivery(パワーデリバリー)とは、USB Type-C端子を使ってより大きな電力を効率よく安全に供給する充電規格のことです。

モバイルバッテリー本体の仕様とアダプタ出力が合っているかを確認し、できるだけPD対応製品を選びましょう。

USB端子の差し込みが甘くないか|一度抜き差し・角度を変えてみる

ケーブルが正しく差し込まれていないと、充電が不安定になることがあります。端子の摩耗や微妙な角度ズレで接触が悪くなり、充電できない原因となるケースは少なくありません。

端子をしっかり奥まで差し込み直し、それでも反応がない場合は角度を変えたり他の機器で検証してみてください。

Type-Cの場合、規格に合っているか|充電専用やPD非対応か確認

USB Type-Cは見た目が同じでも、対応している規格に大きな違いがあります。

Type-Cケーブルでの注意点は以下の通りです。

Type-Cケーブルの種類注意点
データ通信専用ケーブル充電不可や低速充電になる
100円ショップの安価製品PD非対応の可能性が高い
PD対応表記なし急速充電ができない

Type-C対応機器を活用するためには、規格が適正のケーブルを選ぶようにしましょう。

ポートや接続部分に原因がある場合

モバイルバッテリー本体やケーブルに問題がない場合、次に確認すべきは接続部分の状態です。ポート内部にホコリが詰まっていたり、端子が破損していたりすると、正常な接続ができず充電が途切れてしまいます。

確認すべき原因と対処法については以下の通りです。

原因対策方法
接続端子にホコリや汚れが詰まっている綿棒やエアダスターで優しく掃除し、異物を除去する
差し込み口が物理的に損傷している他のデバイスやケーブルでも確認し、故障の有無を特定する

細かな部分ですが、状態を丁寧にチェックすることでトラブル解決につながります。

接続端子にホコリや汚れが詰まっていないか|綿棒やエアダスターで掃除する

接続端子にホコリや糸くずが詰まっていると、ケーブルが奥まで差さらず、充電が正しく行われないことがあります。特にバッグやポケットに入れて持ち歩くことが多い場合は、見えないゴミが溜まりやすくなっています。

ホコリや汚れの詰まりが疑われる主な症状は、以下の通りです。

  • ケーブルを奥まで差せない/グラグラする
  • 「カチッ」と差し込めない/充電が不安定

綿棒・爪楊枝・エアダスターで清掃すると改善するケースがあります。掃除を行う際は、電源を切り、金属製の器具は使わずに慎重に作業しましょう。

差し込み口が物理的に損傷していないか|他のデバイスでも確認してみる

充電ケーブルがしっかり差し込めない、または何度試しても通電しない場合、ポートそのものが物理的に損傷している可能性があります。ケーブルの無理な抜き差しや落下の衝撃などで、内部の端子が曲がったり破損することがあるため注意が必要です。

差し込み口が損傷している場合、自分での修復は難しいため、保証期間内ならメーカー修理、そうでなければ買い替えを検討しましょう。

スマホ側に原因がある場合

モバイルバッテリーやケーブルに問題が見当たらない場合、充電される側のスマートフォン本体に原因がある可能性があります。スマートフォンには充電を制御するICチップや基板が搭載されており、不具合が起きると正常に電力が供給されません。

さらにソフトウェアの不調によって一時的に反応しないケースもあります。

原因対策方法
ICチップや制御基板が故障している修理店やメーカーのサポートに相談し、診断・修理を検討する
ソフトウェアの不具合があるスマホを再起動し、OSのアップデートを行って改善を試みる

本体トラブルの可能性がある場合は、ハードとソフトの両面から確認する必要があります。

スマホのICチップや制御基板が故障していないか|他の充電器でも反応がないなら修理検討

モバイルバッテリーだけでなく、家庭用コンセントや他の充電器でもまったく充電できない場合は、スマートフォン内部のICチップや制御基板が故障している可能性が高いです。落下や水没、経年劣化などが原因で、充電機能が完全に停止することがあります。

基板やICチップの故障兆候は、以下の通りです。

  • 複数のケーブル・充電器で試しても反応しない
  • ワイヤレス充電も機能しない
  • 端末が異常に発熱する、または完全に無反応

なるべくメーカーやキャリアのサポート窓口に相談し、修理や交換の検討を進めてください。

ソフトウェアの不具合ではないか|再起動やOSアップデートを試す

スマートフォンの充電が突然できなくなった場合、ソフトウェアの一時的な不具合が原因であることがあります。OSのバグやアプリとの干渉により、バッテリー管理システムが誤作動を起こすケースは珍しくありません。

スマートフォンを再起動し、それでも改善しない場合は、OSを最新バージョンに更新することで解決する可能性があります。

 

それでもモバイルバッテリーで充電できないときの解決策

 

すべての対処法を試しても充電ができない場合は、根本的な問題がバッテリー本体にある可能性が高まります。

初期不良や製品不具合といったケースも考えられるため、自己対応が難しいと感じたら、次の2つの選択肢を検討しましょう。

  • モバイルバッテリー自体を交換する
  • サポートセンターに問い合わせする

安全性とコストのバランスを考慮し、自分にとって最適な対応を選ぶことが大切です。

モバイルバッテリー自体を交換する

モバイルバッテリーが充電を受け付けず、劣化や膨張などの症状が見られる場合は、早急に新しい製品へ交換するのが確実な対処法です。古いモバイルバッテリーを無理に使い続けると、充電性能の低下だけでなく、安全性にも問題が生じます。

交換を検討すべき症状の例は、以下の通りです。

  • フル充電でもスマホを1回充電できない
  • 本体が熱くなる、膨張している
  • 2年以上使用している/500回以上充放電している

PSEマーク付きで過充電保護などの安全機能を備えた製品を選び、快適で安心なモバイル環境を整えましょう。

サポートセンターに問い合わせする

購入して間もないモバイルバッテリーが充電できない場合は、メーカーのサポートセンターへの問い合わせを検討してください。初期不良や保証期間内の自然故障であれば、無償修理や交換の対象になる可能性があります。

問い合わせ前に準備すべき情報は、以下の通りです。

  • 購入日がわかるレシートや注文履歴
  • 製品の型番・シリアル番号
  • 試した対処法と現在の症状

公式サイトの問い合わせフォームやチャット窓口が用意されています。状況を正確に伝えることで、スムーズな対応を受けられるでしょう。

 

モバイルバッテリーを長持ちさせる正しい使い方

 

モバイルバッテリーの寿命を延ばすためには、日々の使い方を見なおすことが効果的です。リチウムイオン電池は、温度・充電状態・使用習慣などによって劣化スピードが大きく変わります。高価な製品であっても、管理が悪ければ1年以内に性能が落ちることもあります。

寿命を延ばすためのポイントは、以下の通りです。

  • 満充電のまま放置しない
  • 残量ゼロでの長期保管は避ける
  • 高温・多湿な場所での使用しない
  • ながら充電をしない

正しい取り扱いを習慣化することで、性能低下や事故のリスクを大幅に減らすことが可能です。

満充電のまま放置しない

モバイルバッテリーは、100%の満充電状態を長時間維持すると、内部に大きな負荷がかかり劣化が進みやすくなります。電池内部の電圧が高い状態が続くことで化学反応が進行し、蓄電性能が低下するためです。

バッテリー残量は50〜80%を目安に保ち、充電が完了したら速やかにケーブルを外す習慣をつけましょう。

残量ゼロでの長期保管は避ける

バッテリー残量がゼロのまま長期間放置すると、「過放電」という状態に陥り、内部の電池がダメージを受けます。この状態になると再充電ができなくなり、バッテリーが完全に故障する可能性も少なくありません。

長期間使用しない場合でも、3ヶ月に1度は50%前後まで充電し、通電状態を維持することが寿命延長につながります。

高温・多湿な場所での使用しない

モバイルバッテリーを高温・多湿な環境で使用・保管すると、劣化が急激に進行し、安全性も大きく損なわれます。リチウムイオン電池は温度や湿気に敏感で、内部でガスが発生するなど危険な状態になることもあります。

保管場所は直射日光を避けた室内の風通しのよい棚などが最適です。長時間の車載や濡れた場所での使用は控えましょう。

ながら充電をしない

スマートフォンを操作しながら充電する「ながら充電」は、モバイルバッテリーの発熱を招き、寿命を縮める原因になります。充電と放電が同時に行われることで発熱が増え、電池内部へのダメージが大きくなるからです。

充電中の動画視聴やゲームを控え、温度上昇を防ぎましょう。

 

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